去る6月21日、新潟県医師会館で、『新潟産業保健研究会第3回研修会』が開催されました。新潟県における産業保健の一層の発展と充実を図ることを目的とした本研究会も、創設2年目を迎えました。今回は122名の方からご参加をいただきました。
今回の研修会は、第1部が講演、第2部が事例検討(「熱中症」)でした。
講師 大久保靖司氏
会場風景
第1部の講演は、「安全衛生委員会で産業保健活動を元気にする」(講師:東京大学保健センター准教授 東京大学産業医 大久保靖司氏、司会:新潟青陵大学教授 中平浩人氏)で、ご経験に基づく、産業医としてのありかたや産業保健活動の活性化について、種々のご提言をいただきました。
その後、「第2回新潟産業保健研究会総会」が行われ、発足後1年間の研修成果、収支等の報告がなされました。
第2部の事例検討である「熱中症」は、(コメンテーター:①新潟産業保健推進センター所長 興梠建郎氏、②新潟市民病院 救命救急センター副センター長 廣瀬保夫氏、司会:新潟県労働衛生医学協会 松原統氏)のもと、参加者を9~10名のグループに分け、熱中症事例について討議を行い、結果をまとめてグループの代表者に報告をいただき、コメンテーターを加えて意見交換を進める方法で行われました。
総会進行 松原統
熱中症対策は、焦眉を要するものということもあってか、各グループでは、討議時間が足りないほど活発な議論が展開されていました。また、コメンテーターとの意見交換の過程で、「熱中症の症度分類」の理解が深まるとともに、救急措置の重要性の認識が一層高まりました。
コメンテーター廣瀬保夫氏と興梠建郎氏 (それぞれ右から二番目、三番目)
熱気あふれるグループ討議風景
代表者による討議結果発表