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研修会開催報告

第17回研修会(2015年6月27日)

2015年06月27日

6月27日に2015年度総会・第17回研修会を開催し、産業医・看護職を中心に157名が参加しました。 

 第17回研修会では、大野 裕先生 (一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長)を講師として招き、ワークショップ「認知行動療法を学ぶ」と題して、働く人たちのこころの健康を守るために、予防からリカバリーまで認知行動療法を活用するモデルをご紹介と、ワークショップ形式で活用の実際についてのご講演をいただきました。


大野 裕 氏

認知行動療法の概要とその実践について、①認知行動療法概論、②気づき、③認知行動療法のアプローチ(行動活性化、認知再構築法、問題解決、アサーション)、④認知行動療法活用の可能性 と順立てた説明、ワークショップであり、充実した内容の講習でした。


会場の様子

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第16回研修会(2014年12月6日)

2014年12月06日

 12月6日に新潟県医師会館にて第16回研修会が開催されました。強い寒気の影響で予想外の大雪となりましたが、交通機関が乱れる中、105名の方が参加しました。


会場の様子 

 第一部の教育講演は、長谷川文雄氏(新潟労働局労働基準部健康安全課長)による教育講演「これからの労働衛生行政について~法改正によるストレスチェック等~」でした。今年6月に行われた安衛法改正の内容について解説していただくとともに、法改正されることとなった社会的背景や行政の取り組みについてご講演いただきました。


長谷川文雄氏

 第二部の特別企画は「メンタルヘルス一次予防としての職場環境改善~「職場ドック」のすすめかた~」でした。急遽講師が交代となり、当日は佐野友美氏(公益財団法人労働科学研究所研究部協力研究員)より講師を務めていただきましたが、職場ドック体験・写真投票・チェックリスト演習・意見交換と非常に内容の濃い企画となりました。


佐野友美氏

  
写真投票の様子

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第15回研修会(2014年6月7日)

2014年06月07日

 6月7日に2014年度総会・第15回研修会を開催し、産業医・看護職を中心に120名が参加しました。

 第一部の基調講演は、五十嵐良雄氏(メディカルケア虎ノ門 院長)による「復職支援とそのプログラム」でした。リワークプログラムが成り立った時代背景やリワークプログラムの構造、これまでのご経験をもとにした統計や分析などをわかりやすくご講演いただきました。


五十嵐良雄氏

 第二部のシンポジウムでは、「新潟におけるリワークの取り組み」と題して日髙幸徳氏(新潟障害者職業センター 主任障害者職業カウンセラー)、宮﨑眞也子氏(高田西城病院 臨床心理士)、金子美貴子氏(日本産業カウンセラー協会新潟事務所 産業カウンセラー)それぞれの立場から発表をしていただき、その後、質疑応答へと移りました。時間があっという間に過ぎてしまうほど内容の濃いシンポジウムとなりました。


シンポジスト 左から金子美貴子氏、宮﨑眞也子氏、日髙幸徳氏

 2014年度総会では、昨年度の収支決算や活動の報告と、次期役員についての審議を行いました。また、今回初めて参加者へアンケートの記入をお願いしました。当研究会がさらに充実したものとなるよう、アンケート結果を参考にさせていただきます。

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第14回研修会(2013年12月14日)

2013年12月14日

 12月14日に第14回研修会を開催し、産業医・看護職を中心に89名が参加しました。

 第一部は、福田洋氏(順天堂大学准教授)による講演「働き盛りの生活習慣病対策と特定健診・保健指導」でした。特定健診・保健指導の第2期制度改正の方向性、健康に関する自己管理能力・ヘルスリテラシーを高めるための取り組みの必要性などをご講演いただきました。


福田洋氏 

 第二部は、当研究会幹事でもある佐藤徹氏(日本歯科医師会常務理事)による講演「新しい成人歯科健診・保健指導への取り組み」でした。日本歯科医師会の作成した生活歯援プログラムの活用、口の中だけでなく行動や環境を診た上での指導などについてご講演いただきました。


佐藤徹氏

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第13回研修会(2013年6月22日)

2013年06月22日

  6月22日(土)、新潟県医師会館にて2013年度総会・第13回研修会を開催しました。研修会ではがんと就労をテーマに前半は基調講演、後半はシンポジウムを行いました。全体を通して124名の皆様にご参加いただき大変盛会でした。

 基調講演は高橋都氏による「がんと就労-職場と医療機関における適切な支援とは」でした。がんは死に直結する病気から長く付き合う慢性病へと変化し、がんになった後の暮らしを考える時代となりました。医療機関、職場、地域が連携して就労支援することの重要性をご講演いただきました。

 シンポジウムでは、シンポジストの佐野宗明氏、瀧井康公氏、菅井美佐子氏、浅見恵子氏からそれぞれの現場の視点で発表をしていただき、その後コメンテーターに高橋都氏、金子美貴子氏を迎えての議論に移りました。検診から就労まで、がんに関する正しい知識を身に付け理解を深めることが大切だと改めて実感するシンポジウムでした。

    

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第12回研修会(2012年12月8日)

2012年12月08日

 12月8日(土)、喫煙対策をテーマに第12回研修会が新潟県医師会館で開催されました。非常に悪天候の中、106名(産業医76名、産業看護職22名、その他8名)の皆様にお集まりいただきました。

 第一部は大和浩氏(産業医科大学教授)による基調講演「公共的施設と職場の喫煙対策にかかわる規則・法律の改正の考え方」でした。「世界はタバコ撲滅に動いている」「喫煙できる場所があると禁煙できない」など一つ一つが印象に残る大変貴重な講演でした。



会場の様子


大和浩氏

 第二部は高野栄芳氏(新潟県福祉保健部健康対策課副参事)による特別発言「新潟県のたばこに関する現状」で、県内の統計や今後の課題などの情報を提供していただきました。


高野栄芳氏

 第三部はシンポジウム「職場における喫煙対策の実例」でした。取り組みの実例を産業医、産業看護職、衛生管理者のそれぞれの立場から発表してもらい、その後大和浩氏をコメンテーターに加え議論していただきました。

   
シンポジスト 左から三間聡氏(産業医)、保苅幸氏(産業看護職)、小坂智恵子氏(産業看護職)、斉藤敏明氏(衛生管理者)、片野直彦氏(衛生管理者)、コメンテーター 大和浩氏、シンポジウム司会 木滑孝一氏

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2012年度総会・第11回研修会(2012年6月23日)

2012年06月23日

 6月23日(土)、2012年度総会・第11回研修会を開催し、127名の参加がありました。

 前半は、和泉貞次氏(河渡病院院長)の基調講演「職場におけるアルコール関連問題-アルコール依存症との連続性を考える-」でした。

 アルコール依存症につきまとう偏見、うつとの関連性、周囲の人間の関わり方、そしてアルコールで失うものは膨大だということなど、改めて考えさせられることの多い貴重な講演でした。


和泉貞次氏

 後半は福島昇氏(新潟市こころの健康センター所長)がコーディネーターを務めた事例検討「メンタルヘルス事例検討~職場におけるアルコール関連障害、気分障害への対応~」でした。11のグループに分かれての討議では、どのグループも活発な議論が展開されていました。 


事例検討の様子


コメンテーター (左から金子美貴子氏、保苅幸氏、三間聡氏、和泉貞次氏)


福島昇氏

 また、2012年度総会では役員交代や会計報告行いました。規約も一部改訂しましたのでこちらをご覧ください。

 興梠建郎氏を新会長とした新たな体制での研修会でしたが、大きなトラブルもなく無事に研修会を終えることができました。ありがとうございました。

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第10回研修会(2011年12月10日)

2011年12月10日

 12月10日に新潟産業保健研究会第10回研修会を開催しました。「変わりゆく産業医制度の今後-産業医と産業看護職とに今求められること-」を今回のテーマとして124名の方に参加していただきました。

 はじめに基調講演「産業保健の動向と産業医・産業保健職の課題」を広瀬俊雄医師よりご講演いただきました。その後、丸山明則医師の講演「押し寄せる産業医制度改革の波-求められる実効性のある産業医活動-」、田中正美産業看護職の講演「新潟県産業看護職の実態」と続きました。

 それぞれの講師の立場からの貴重なお話をうかがうことができ、産業保健を取り巻く現状は多くの課題が残されていますが、それは、労働者がいつまでも元気に働けるようなより良い体制作りのための課題なのだということを感じました。

 産業医・産業看護職の役割や産業保健分野の今後のあり方について考えさせられる研修会となりました。


広瀬俊雄氏


丸山明則氏


田中正美氏 

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2011年度総会・第9回研修会(2011年6月25日)

2011年06月25日

 6月25日(土)県医師会館にて2011年度総会・第9回研修会を開催し、182名と多くの参加がありました。今回はメンタルヘルスに関連した講演ということで産業カウンセラーの参加がいつもより多かったように感じました。


会場の後ろまで参加者でいっぱいに

 前半は松浪克文氏(晴和病院院長)の「新型うつ病の実態と対応」で、私達がよく見聞きする従来のうつ病の特徴との違いなどを解説していただきました。うんうんとうなずきながら一生懸命メモを取る参加者も見られ、限られた時間の中で非常に内容の濃い講演となりました


松浪克文氏

 後半は東條惠氏(新潟県はまぐみ小児療育センター所長)より「職場における発達障害とその対応」で、発達障害であっても社会とうまく繋がりが持てるような支援の充実や、異なる特徴を持つ人を認め合っていくことの必要性を講演されました。


東條惠氏

 また、2011年度総会では、役員交代や平成22年度収支等を会員の皆様に報告しました。

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臨時研修会(2011年5月14日)

2011年05月14日

 5月14日(土)新潟県医師会館にて臨時研修会を開催しました。これは、東日本大震災による福島第一原発事故の発生により、新潟県からも医療関係者・電気事業者・土木事業者等の方々の派遣が見込まれることから、それらの方々に安全に働いていただくために計画された研修会で、緊急の開催にも関わらず132名の方に参加していただきました。


司会の興梠建郎氏


会場の様子

1.指定発言「東京電力柏崎刈羽原子力発電所産業医の立場より」(小野寺周氏 東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所産業医)

 柏崎原子力発電所内の救急措置室や福島原発事故の作業にあたる関係者の様子など、大変貴重な写真を多く見せていただきました。

 柏崎原子力発電所で万が一事故が発生した場合の、労働者が被ばくしないための体制作りや被ばくしてしまった場合の医療ネットワークもしっかりと作られており、また、柏崎原子力発電所で働く労働者が福島に応援に行く際には現場で足手まといにならないよう指導を徹底しているそうです。


小野寺周氏

2.講演「福島原発事故の放射線災害への対応」(酒井邦夫氏 前新潟大学放射線科教授・前新潟労災病院院長)

 放射線という言葉は、普段当たり前のように使っていますが、様々な分類がありそれによって測定機器を使い分ける必要があるそうです。また、過去の主な原発関連事故と今回の福島原発事故の比較など、酒井先生から幅広くお話をしていただきました。

 「被ばく医療の対象として原子力施設の従事者と周辺住民を区別すべきではない」(緊急被ばく医療の基本理念)という解説もあり、産業保健(労働者の健康)の重要性を改めて実感する言葉であったと思います。


左から佐藤久夫氏、酒井邦夫氏

3.講演「災害地派遣に伴う行政上必要な措置」(佐藤久夫氏 新潟産業保健推進センター副所長)
 「屋外のがれき等の撤去作業」であるという想定で、行政の立場から解説していただきました。通常、一定の距離がある屋外での作業の場合は管理区域に該当する可能性はほとんどないのですが、放射線がいつ強くなるかわからないので、呼吸用保護具・保護衣類を使用することが大切なのだそうです。
 また、今回の福島原発事故では放射線以外にも粉じんや労働災害の面での対策が必要だということでした。

   
質問に答える長沼毅氏

 急遽開催が決まった臨時研修会で、事務局も準備でバタバタしましたが、当日は大きなトラブルもなく、無事研修会を終えることができました。今後も皆様の参加をお待ちしております。

 

 
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