平成28年度末に実施した「健康で快適に働ける職場づくりのための自主点検票」を掲載します。
各設問をクリックすると関係するリーフレット等がご覧いただけます。
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12月9日(土)に第22回研修会を開催し、全体を通して95名の方にご参加ただきました。
第一部は石川善樹氏による講演「人生100年時代における働き方と健康づくり」でした。最初に、社員に展開しやすい健康経営のポイントや、集団に働きかけるポイントとしてフィンランドでの実例の紹介がありました。また、2007年生まれの子供は平均寿命が107歳になると言われており、50歳から75歳までの第2期ワークをいかに生きるか、現在の60歳定年の発想の転換が必要になると考えさせられる講演でした。
会場風景
第二部は神應知道氏による講演「働き方改革から生き方改革へ」でした。健康に生きるためには生き方・生きがい・家族・ゆとりが必要であること、人生100年時代にはつながる・楽しむ・学ぶ・わかちあう・・・といったことがキーワードになるとお話しいただきました。そして、マイナス要因をいかに楽しくしていくか、自分にとって何が元気を上げるのか、理想とする将来は、などを考えていきました。
どちらの講演も、途中で4名一組で課題に対してのディスカッションを行いました。
グループディスカッションの様子
127名の参加者があった第21回研修会は、「喫煙対策」と「安全衛生委員会の活用」の異なるテーマの2部構成で開催しました。
講演1「たばこ対策-産業保健関係者としてできること、社会としてやるべきこと」では、中村正和氏より職場の喫煙対策の必要性や取組方法、社会として行うべき対策について説明がありました。取組事例では、従業員に理解してもらうためのプロセスや喫煙者に対する禁煙支援などを具体的に紹介していただきました。
中村 正和 氏
講演2は、新津谷真人氏による「産業保健活動への安全衛生委員会の活用方法について」でした。法律や規則についての解説から実際の事業場での開催状況まで幅広く説明していただきました。喫煙、メンタルヘルス、就業区分の導入など具体的な事例の紹介があり、安全衛生委員会を積極的に活用していく上で参考になる講義でした。
中村 正和 氏
また、当日は2017年度総会を同時に開催し、会長より収支報告や2017年度の活動状況について報告がありました。
12月10日(土)、新潟県医師会館において第20回研修会を開催しました。
前半は近利雄先生による講演「アジア途上国への渡航者のための感染症対策」でした。渡航者の健康管理として感染症対策(防蚊対策・狂犬病・下痢・衛生)のリスクアセスメントについて論じた後、渡航前のワクチン接種や渡航後の注意点についてのリスクマネジメントを講義されました。
海外では、日本の医療事情や承認状況にそぐわない内容が多々含まれており、臨床場面での実施は自己責任であることを述べられ、途上国の感染症対策の難しさが垣間見えました。
後半は浜口伝博先生による講演「ストレスチェックの実際の運用と課題」でした。職場環境の変化、職場の人間関係、過労、うつ病など様々な要因から起きる自殺の危機経路を論じ、ストレスチェック制度実施のための法改正の背景を説明されました。また、ストレスチェックに対する医師の安全配慮義務(予見義務・結果回避義務)が発生するのか、判例を用いて問題提起されていました。
時々ユーモアを交え、会場からの笑いが絶えない講義でした。
会場風景
今回は、京都大学より上床輝久先生をお呼びして「職場における発達障害」をテーマに講演と事例検討を行い、119名の方に参加していただきました。
講演では発達障害の基本的考え方、職場の人間関係下での影響や問題点を事例を交えて論ずるとともに、発達障害の特性・文化を理解することが支援の始まりになると述べられました。また、コミュニケーションの困難・こだわりの強さ・独特な感覚・注意集中の困難・衝動性などそれぞれの特性に応じた支援が効果的であり、適切な支援がメンタル不調や二次障害の予防につながると結論付けられました。
上床 輝久 氏
会場風景
事例検討では15グループにわかれて産業職場での発達障害の事例をもとに、グループワークでの議論を通した対処法の検討を行いました。その後各グループの発表者が事例毎の課題や対処法を発表し、上床先生より講評を受けました。難しい事例でしたが、素晴らしい解答がたくさん挙げられ、とても盛り上がりました。
事例検討の様子
また、2016年度総会も同時に開催し、昨年度の収支や活動状況、規約の改訂などについて報告いたしました。最新の規約はこちらでご確認ください。
6月27日に2015年度総会・第17回研修会を開催し、産業医・看護職を中心に157名が参加しました。
第17回研修会では、大野 裕先生 (一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長)を講師として招き、ワークショップ「認知行動療法を学ぶ」と題して、働く人たちのこころの健康を守るために、予防からリカバリーまで認知行動療法を活用するモデルをご紹介と、ワークショップ形式で活用の実際についてのご講演をいただきました。
大野 裕 氏
認知行動療法の概要とその実践について、①認知行動療法概論、②気づき、③認知行動療法のアプローチ(行動活性化、認知再構築法、問題解決、アサーション)、④認知行動療法活用の可能性 と順立てた説明、ワークショップであり、充実した内容の講習でした。
会場の様子
12月6日に新潟県医師会館にて第16回研修会が開催されました。強い寒気の影響で予想外の大雪となりましたが、交通機関が乱れる中、105名の方が参加しました。
会場の様子
第一部の教育講演は、長谷川文雄氏(新潟労働局労働基準部健康安全課長)による教育講演「これからの労働衛生行政について~法改正によるストレスチェック等~」でした。今年6月に行われた安衛法改正の内容について解説していただくとともに、法改正されることとなった社会的背景や行政の取り組みについてご講演いただきました。
長谷川文雄氏
第二部の特別企画は「メンタルヘルス一次予防としての職場環境改善~「職場ドック」のすすめかた~」でした。急遽講師が交代となり、当日は佐野友美氏(公益財団法人労働科学研究所研究部協力研究員)より講師を務めていただきましたが、職場ドック体験・写真投票・チェックリスト演習・意見交換と非常に内容の濃い企画となりました。
佐野友美氏
写真投票の様子
6月7日に2014年度総会・第15回研修会を開催し、産業医・看護職を中心に120名が参加しました。
第一部の基調講演は、五十嵐良雄氏(メディカルケア虎ノ門 院長)による「復職支援とそのプログラム」でした。リワークプログラムが成り立った時代背景やリワークプログラムの構造、これまでのご経験をもとにした統計や分析などをわかりやすくご講演いただきました。
五十嵐良雄氏
第二部のシンポジウムでは、「新潟におけるリワークの取り組み」と題して日髙幸徳氏(新潟障害者職業センター 主任障害者職業カウンセラー)、宮﨑眞也子氏(高田西城病院 臨床心理士)、金子美貴子氏(日本産業カウンセラー協会新潟事務所 産業カウンセラー)それぞれの立場から発表をしていただき、その後、質疑応答へと移りました。時間があっという間に過ぎてしまうほど内容の濃いシンポジウムとなりました。
シンポジスト 左から金子美貴子氏、宮﨑眞也子氏、日髙幸徳氏
2014年度総会では、昨年度の収支決算や活動の報告と、次期役員についての審議を行いました。また、今回初めて参加者へアンケートの記入をお願いしました。当研究会がさらに充実したものとなるよう、アンケート結果を参考にさせていただきます。
12月14日に第14回研修会を開催し、産業医・看護職を中心に89名が参加しました。
第一部は、福田洋氏(順天堂大学准教授)による講演「働き盛りの生活習慣病対策と特定健診・保健指導」でした。特定健診・保健指導の第2期制度改正の方向性、健康に関する自己管理能力・ヘルスリテラシーを高めるための取り組みの必要性などをご講演いただきました。
福田洋氏
第二部は、当研究会幹事でもある佐藤徹氏(日本歯科医師会常務理事)による講演「新しい成人歯科健診・保健指導への取り組み」でした。日本歯科医師会の作成した生活歯援プログラムの活用、口の中だけでなく行動や環境を診た上での指導などについてご講演いただきました。
佐藤徹氏