お知らせ:研修会開催報告

第2回研究会総会・研修会(2007年12月1日)

2007年12月30日

 去る12月1日、新潟県医師会館で、『新潟産業保健研究会第2回研修会』が開催されました。新潟県における産業保健の一層の発展と充実を図ることを目的とした本研究会ですが、県内外から76名のご参加をいただきました。
 今回の研修会は、2部形式で、第1部が事例検討(最近困った産業保健事例)、第2部が講演でした。

 第1部の事例検討(座長:中平浩人氏(新潟青陵大学教授)、野口美代子氏(新潟県労働衛生医学協会、産業看護職))は2題で、いずれもグループ討議で行われ、前半は、「防塵マスクの問題事例と使用法のアドバイス」(プレゼンター:長沼毅氏(新潟県労働衛生医学協会、労働衛生コンサルタント) コメンテーター:石川健彦氏(興研㈱新潟営業所長))で、現場写真を用いた概説のもと、グループ討議に入り、コメンテーターから解説・指導、さらには保護具のデモが行われました。


プレゼンター 長沼毅氏


コメンテーター 石川健彦氏

 また、解説では、岡山産業保健センターの調査研究結果である『石綿飛散が想定される作業現場における石綿作業環境測定とマスク効率に関する調査』が配布され、マスクの適正な着用の重要性が説かれました。)


グループ討論風景

 
配布資料


グループ討議風景

 後半は、「過重労働の医師面接について」(プレゼンター:金子美貴子氏(日本産業カウンセラー上信越支部) コメンテーター:笹川力氏(新潟県労働衛生医学協会会長、認定産業医)、八子円氏(新潟県総務部人事課 健康管理室)、松原統氏(新潟県労働衛生医学協会、新潟市区役所産業医))で、長時間労働者の面接指導制度に係る三つの事例を、分担して活発な討議が行われ、様々な疑問や問題点とともに、制度の取り組みに関する積極的な意見が報告されました。


左から 金子美貴子氏 八子円氏 笹川力氏


グループ討議風景


講師 金井雅利先生

 第2部の講演は、「特定健康診査・特定健康指導と労働衛生」(講師:厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課長 金井雅利氏 座長:興梠建郎 新潟産業保健推進センター所長)で、行政の中核におられる講師から、制度の全貌を丁寧に解説していただきました。

 今回の第2回研修会は、グループ討議を行う関係から参加者数に制約を設けざるを得ませんでしたが、前回以上に、時宜に応じた、かつ、実践的な内容の充実した研修となりました。

 
 
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