第25回研修会(2019年6月1日)
ストレスチェックをテーマに第25回研修会を開催しました。10連休の影響か申し込みがなかなか伸びずに心配しましたが、当日は104名の方が参加し、盛会にて終了しました。
講演1は金子美貴子氏による「ストレスチェック後の職場環境改善支援~集団分析結果が戻ってきたら?~」でした。ストレスチェック制度について簡単な説明から始まり、集団分析の実施状況や利用状況、ストレス判定図の集計・分析などの解説がありました。その後、事例を出し、この事業場で何が起きていたのかを参加者とともに考えました。最後に集団分析活用による職場改善には①経営者主導②管理職主導③従業員主導の方法があり、そのメリット・デメリットについて解説されました。そして集団分析の活用には安全衛生委員会で審議調査し、できることから職場改善を進めていくことが大切だということでした。
金子美貴子氏
講演2は江藤敏治氏による「ストレスチェックから導く健『幸』経営」でした。江藤氏が実際に関わった企業のストレスチェックの集団分析結果から産業医や産業カウンセラーとともにセミナーを開催し、職場改善に至ったケースが紹介されました。企業や従業員が健康(健幸)でいるために集団分析からのアプローチが有効であるとのことでした。また、「産業医に必要な要素は企業を元気にできること」「元気にするにはコミュニケーションが重要」「そのためには自分を知ること」と説明されました。要所要所では隣同士・グループでの討議があり、参加者全員が研修会中に意見を出し合い、笑顔が多く見られた講演でした。
江藤敏治氏